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やすらぎの郷 4/3日放送回・シニア世代について考えさせられるドラマ

TV☆Writer

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倉本聡 脚本の新しいドラマが始まりました。彼の作品は北海道を舞台とした魅力的な作品が多く、多くの人に受け入れられています。今回のドラマは北海道を舞台としたものではありませんが、静かな時間が流れる中で、色々なことを考えさせられるドラマになっています。

中島みゆきが、このドラマの主題歌を歌っており、彼女が北海道出身のアーティストであるということもあって、どうしてもこのドラマにおいても、北海道とは切り離せない道民がいる事と思います。

倉本聡の作品には、多くの人が癒しややすらぎを求める傾向があると思います。
過去の作品「北の国から」・「風のガーデン」・「優しい時間」も視聴者のそんな期待を裏切らないものでした。

今回の作品も第一話から、期待感が沸いてくるようなスタートでした。
期待感といっても、このドラマに求めるものは、家族・夫婦・友人などさまざまな人間関係のあり方や、さまざまなカタチといった、どこにでもありそうな情景です。

なぜならば、私たち現代人は毎日忙しい時間の中におり、人とのかかわり方について改めて考えるということが、後回しになりがかちであるためです。

そして、老後については最も考えさせられるドラマだといえます。それもそのはず、このドラマはシニア世代に贈るドラマになっているのです。

第一話は、石坂浩二が演ずる菊村栄が、妻である律子(風吹ジュン)を亡くしたところから始まります。ドラマの中でも友人である中山保久(近藤正臣)が言っているように、この悲しい現実・悲しい瞬間は「誰もが通る道」であります。

そういった意味では、シニア世代だけでなく若い夫婦らにも、このことについて考えさせてくれるドラマになっていると思います。若い頃は、現実の事として考え難いものですが、高齢化社会が進む我国において、ダブル介護の問題などについて目を反らしてはいけないものがあるのです。

「健康な老後を送りたい」誰もがそう思っている中で、夫婦のどちらかが突然病気に襲われるということは、日本だけでなく世界中にある現実問題です。

そのような中で、自分の遺言をお寺に託す菊村の姿があります。妻の死を迎え、やがて来る自分の死を考えるきっかけになったのだということが分かります。
これもまた、誰もが決して避けられないものです。

遺言の大切さは、最近になって多くの人が考えるようになっています。そういった意味では、今の時代を生きる人達の参考になるものだと思います。色々なカタチがあるのだと思いました。

認知症という病気についても考えさせられる場面が数多くあります。なぜなら、菊村の妻の最後は認知症であったためです。

たとえ愛しい妻であっても、夫であっても、認知症という病気に向き合っていく日々は過酷なものがあります。そのような中で、自分でも信じることが嫌になるような醜い感情を抱いてしまうことは、致し方がない事だということを知らされます。

介護・看護地獄とは、それを体験した人にしかわからない過酷さ、壮絶さがあり、美しい想い出を一瞬にして奪ってしまうこともあるのです。菊村本人も、夫として妻に対して抱いてしまった感情に心を痛めていたようです。

このような現実をドラマの中で視聴者に訴えていくことは、同じ状況に置かれているシニア世代を励まし、勇気付けるものであると思います。目を背けず、どうやってこのような社会を改善していくべきなのか、そんなことも考えさせられます。

このドラマの中では、その時々の時代を思い返す回想シーンがあります。

子供頃、川で魚をつかまえた頃の自然豊かだった時代、住宅など建築が相次ぎ自然が破壊され昔とは異なる景色になってしまっている現実など、自然環境の現実とも向き合わせてくれるものになっています。

妻を亡くした今だからこそ、子育てしていた時代を懐かしみ、楽しかったときのことが思い返されるのでしょう。このような振り返りも、また「誰もが通る道」だと言えます。

このように、人の命の尊さや、はかなさなど、どこか寂しげなドラマのスタートですが、そのような中にも、人の温かさや、美しさを感じることができるのは、この写真にあるシーンのような「居場所」ではないかと思います。

居酒屋を営む侘助は菊村の小学校時代の同級生ですが、この居酒屋は彼ら同級生にとっての居場所の1つになっているところに心が癒されます。

そして、友達のありがたさについても考えさせられるのです。
必要なときに、会える友人がいることの大切さを感じます。
また、居酒屋のなんともいえない温もりが感じられます。

なんといっても、このドラマの中で私たちの心を癒すのは、同じように年を重ね、さまざまな経験を重ね、そしてお互いを労い、励まし合う友人たちとの交流です。小学校からの友達が今もなお、自分の傍らにいて、勇気をくれるということはどんなに幸せなことでしょう。

また、このドラマの俳優さんたちの顔ぶれは、懐かしい昭和の時代を思いださせてくれます。昭和の時代に輝いていた豪華なメンバーの顔ぶれが、今もなおドラマの中で集結しているのです。

そんな仲間たちがドラマの中で私たちに、さまざまな事を語りかけ、悟らせてくれます。浅岡ルリ子、加賀まりこ、五月みどりなどが登場します。
彼らもみな年を重ね、演技も雰囲気も、よい具合に変わってきていると感じさせられます。

今後も毎週多くの視聴率を得ることとなるでしょう。

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