テレビ番組と芸能人のクチコミ満載の次世代TVメディア

ニュースチェック11 9/26日放送回・そしてボスはいなくなった・・・。台風が偶然に階層社会を揺るがす!

TV☆Writer

いいね0
うーん0
閲覧数91

あの有名な島社会から、ボスが突然いなくなった・・・。そのニュースは、またたく間に全国に広がった。

90人を抱える幸島の階層社会から、ボスの「ケイ」がいなくなった。ボスとしての重責に耐えられなくなったのだろうか。

いや、そうではない。たまたま、台風5号によって帰る道が無くなってしまったからだ。

島では、新しいボスの台頭が起き、「シカ」が幅を利かせているという・・・。

その”事件”が起こったのは、九州は宮崎県串間市沖合の「幸島」。

「棲み分け理論」で世界的に有名な、京都大学の今西錦司さんらの研究で有名なところだ。

幸島は九州本土からは200m〜300m程沖合にある。無人島で、周囲3.5kmの小さな島だ。幸島と本土の間には、砂の堆積によってできた道を通ることができた。引き潮の時には。

ところが、台風5号によって砂が押し流されてしまい、道が無くなってしまった。

みんなのためなのか、それとも自分のためなのか、とにかくエサを確保するため、ボスザル「ケイ」が九州本土にいる間に、運悪く台風5号によって帰り道が無くなってしまった。

結果的に、幸島さる社会からボスが「島流し」にされてしまった形だ。本土の方が圧倒的に大きいから、どっちかというと、幸島にいる方が島流し感があるけれども・・・。





幸島のサルたちが、なぜ有名なのかというと、もちろん今西錦司や京都大学霊長類研究所ももちろんだが、特に有名なのが、「いも洗い行動」だ。「いも洗い行動」とは、サルたちがイモを海水に浸け、洗ってから食べる行動だ。

この行動は、他のサルには観察されない行動で、幸島のサルたちだけの行動らしい。洗ってヨゴレを取るためなのか、塩の味付けがおいしいからなのかは、よくわかっていない。

初めていも洗い行動が観察されたのは、今から60年以上前の1953年のこと。ある1匹がおそらく偶然に海水にイモを浸けてしまって、その1匹から幸島のサル社会に住むサルたちがみんなこの行動を取るようになっていった。

つまり、いも洗い行動が幸島のサル社会に伝播していったのだ。まさに、リチャード・ドーキンスの「ミーム」だ。「ミーム」の説明でよく出てくる例が、この幸島のサルたちなのだ。

また、ミラーニューロンの話しからも、この幸島のサルたちの行動は興味深いものだ。「ミラーニューロン」というのは、他個体の行動を真似る時に作用していると言われている、脳の中の神経細胞だ。「人のふりみて我がふり直せ」的ニューロンによって、幸島のサル社会の技術の進歩が行われているのかも知れない。「ミラーニューロン」は、別の種のサルから見つかっていて、日本のサルや人間の脳からも見つかる可能性がある。






そういえば、数年前だったと思うが、「サル集団にはボスザルなんていない」説が、ニュースになっていた。どこの局のニュースでもネット上のニュース記事でも、「ケイ」をボスザルと言っていたのだけど、あの学説は一体どうなったのだろうか。

「サル集団にはボスザルなんていない」説は、ミームとしては失敗だったのだろうか・・・。





最初に「いも洗い行動」をした1匹は「イモ」と名付けられたメスだそうだ。この「イモ」に研究者がエサをやっていたところ、「イモ洗い行動」が生まれたらしい。

旧ボスザル「ケイ」や、新ボスザル「シカ」というように、研究対象の動物1匹ずつに名前を付ける習慣は、実はこの幸島から始まって世界的に広がったのだという。

幸島のサルたちの名付けの方法には、ちょっとしたルールがある。オスには動物の名前、メスには植物の名前を付けるとか、兄弟は同じ文字から始める、なるべく3文字以内にする、などのルールがあるらしい。もちろん、人間の研究者が勝手に付けた呼び名ではあるが・・・。

また、幸島の90匹くらいのサルたちは、みんな名前と戸籍を持っているのだそうだ。

このサルたち、実は国の天然記念物に指定されていて、文化財保護法によって保護されているそうだ。だから勝手に乱暴したりすると、とんでもないことになる。

ところが、九州本土に行っている間は、天然記念物ではなくなってしまって、近くの畑などを荒らしてしまったら、命の保証がなくなってしまうのだ。

ウォークマンを聞きながらではないけれども、なんとも寂しいこの背中ではないか・・・。幸島のサルたちは、すでに人間には慣れてしまっているという。

「どこの境界までは自分は天然記念物で、どこからが天然記念物ではなくなるか」なんて、サルたちにとっては知ったことじゃない。

人間社会が勝手に決めたルールに振り回されながら、立派に生きている幸島のサルたちに、乾杯・・・。

ちなみに、「ケイ」は、道が無くなっても泳いで帰ることもできるみたいだし、新ボスの「シカ」も、暫定的なボスの振る舞いをしているのだとか・・・。






『ニュースチェック11』には、時々面白いつぶやきが投稿される。
たとえば、

「潮時やったんかなぁ」なんて。

「ケイ」のボスザルの地位のことを言っているのかな。
うまい!

そして・・・、

「猿が去る」

あちゃ〜。
あんたが去りやがれ!

人類の発展のため、オヤジギャグは伝播しないように願いたいものだ・・・。

新しいボスに会いに行くのもいいかも♪

関連番組

合わせて読みたいコラム

最新のコラム

人気のコラム