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ダーウィンが来た! 10/29日放送回・ダーウィンの説はウソ!?シマウマの縞模様のナゾが、白黒ハッキリ決着ついた!?

TV☆Writer

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シマウマの縞模様はどうして縞模様なのか、それは天敵から身を守るため。そう、学校で教わった人も多いはず。

ところが、最近の研究ではその「カムフラージュ説」は間違っているという。

もともとカムフラージュ説はダーウィンが言っていたことらしいが、今回の『ダーウィンが来た!』は、シマウマの縞模様のナゾを「白黒」ハッキリ付けてくれる、という。

チャールズ・ダーウィンが『種の起源』を出版したのが1859年。果たして本当に、150年以上の論争に白黒決着がつくのだろうか!?

実は2011年放送の当番組でも、シマウマの縞模様の理由をカムフラージュ説で説明していたのだという。そして、最近の研究で「カムフラージュ説は間違っていた」ことがわかった。

ナレーションも、「間違ってたんです。ゴメンナサイ!」とのことだ。

「30年以上にわたり、サバンナで100本を超える番組を作ってきたディレクターも、カムフラージュ説を信じていた」そうだ。実際、そのディレクターさんはこう言う。

シマウマが群れると、

1頭1頭の輪郭が、確かにわかりにくい。

ただ、これは人間の目線で見たらわかりにくくて、ライオンの目線では縞模様はほとんど関係ないということが最近の研究でわかってきたのだ。


オグロヌーとシマウマの群れを、人間の目で見ると、

こう見える。
これをライオンの目で見たら・・・、

こんな風に見えるのだそうだ。シマウマの縞模様なんて、ライオンの目から見たらほとんど関係無かったのだ。

なぜライオンの目から見るとこんなにぼやけて見えるかと言うと、ライオンの網膜の細胞は人間の3分の1くらいしかないから、とのこと。

ただし、番組ではカムフラージュ説を「間違っていた」と断定するような言い方をしていたけど、この説はあくまでライオンの網膜の仕組みに限った場合の説。

完全に間違っているとは言い切れないとは個人的には思うのだけど、「カムフラージュ説」がシマウマの縞模様のナゾを説明する中で最も有力な説だ、とは確かに言い切れなくなった。





カムフラージュ説に代わる、別の有力な説が「冷却説」。

縞の黒い部分は熱を持ちやすく、白い部分は黒い部分よりも豊か表面度が低いから、体表に小さな風が起きる。この仕組みで、シマウマの体温を冷やしているのではないか。これが「冷却説」だ。

この説について、番組では面白い実験を行っている。

照明や鏡を使って、黒、白、縞の3体の人形の風の動きがどうなるか、比べてみようという実験だ。

鏡を見ると、白い人形では風が起きていないが、黒い方は(静止画だとわかりにくいけど)風が動いているのがわかる。縞の人形でも、黒い部分と白い部分で風が回っているように見えるのが確認された。

また、サーモカメラで本物のシマウマの体表温度を映すと、この通り。

シマウマは他の同地域に住む動物よりも炎天下でも涼しそうなので、確かにこの冷却説は有力な説に思われた。

・・・ところが、この説もシマウマに進化した理由の説明にはならないことがわかった。先の3体の人形をサバンナに持って行って実験したところ、特に微弱な風が体温を逃しているわけでもないのがわかったのだ。

サバンナの熱さには、縞模様が起こす小さな風は大したことではなくて、むしろシマウマの毛の短さの方が冷却効果が高い、ということで、この「冷却説」も却下。





そして出てきた第3の説。

吸血昆虫のツェツェバエが縞模様を嫌う習性があるから、縞模様が淘汰に有利に働いた、というのが「虫よけ説」。

ツェツェバエが吸った血液を調べたところ、他の動物の血液が検出されるのに、シマウマの血液は(全く)検出されなかったそうだ。ツェツェバエに血を吸われすぎて死んでしまったり、有毒ウィルスに感染してしまう動物もいるが、縞模様によってそれらの危険性からシマウマは守られている、というわけだ。

特に、毛が短いシマウマはハエにさされやすいから、縞模様でハエから身を守る必要があったわけだ。





この「虫よけ説」に対しても、番組は(現地のマサイ族にも手伝ってもらって)面白い実験をしている。

青いのが、ツェツェバエを捕獲する罠。ツェツェバエが青色を好む習性を利用したものだ。その近くに各色のウマの板を置いといて、どれだけツェツェバエが捕獲されるか比較する。

縞模様の板の罠にはツェツェバエが少なくなるはず、ということを検証してみるのだ。その結果はこの通り。

確かに、ツェツェバエは黒い色を好み、より目の細い縞模様を嫌っているようだ。

ただ、この色の選び方と結果では、ツェツェバエが縞模様を嫌っているのか灰色を嫌っているのかわからない。人間の目では縞模様に見えるが、ツェツェバエにも同じように見えているとは限らないわけだし。

多分番組制作側はツェツェバエが縞模様を嫌うことを別の実験で既に分かっていた上でこの番組の実験をしたのだろうけど、この実験だけを見た視聴者としては、納得できない。

なお、「ツェツェバエが縞模様を嫌う理由は、まだよくわかっていない」そうだ。





最終的に、番組の結論としては「虫よけ説」が縞模様のナゾの答えということになった。

「虫よけ説」で黒白決着がついた、というわけだ。

ただ、確かに「虫よけ説」は他の説に比べたら有力な説だな、と個人的には思うのだけど、断定するのはちょっと。

ネット上で科学系ニュース記事などを読んでみると、この番組に登場した「虫よけ説」のカロ博士も、「”偉大なる縞の謎”に対する明白な答えは存在しない」と言っているようだ。

また、「冷却説」の研究者も「二つの気温の変数を用いて、縞模様のパターンはかなり正確に予測できる」と主張しているらしく、本当にそうなら冷却説も捨てきれない。

物理学ならともかく、生物学で明快な一つの答えを出せるなんて最初から誰も思っていないだろうし・・・。





『ダーウィンが来た!』は、以前から好きな番組だったのだけど、最近は真新しさを感じなくて、あまり見なくなっていた。

でも今回のシマウマの話しは、「虫よけ説」が白いのか灰色なのかはともかく、番組独自の面白い実験や、マサイ族に手伝ってもらったりもしていて、テレビ番組として面白かった。
”偉大なる縞の謎”が覆されるかも!というのも、興味深かった。今回のような進化論の根底に関わるもの、たとえばキリンの首の長さに関するものなども、やってもらいたい。人工生命や人工知能研究にも役立つし。

今回のように、専門の研究者とはちょっと違った、番組ならではの実験も大歓迎だ。それならネット記事との違いがハッキリするし、視聴者としても面白く見れる。

公式ツイッターにも情報満載ヾ(。>v<。)ノ゙

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