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オイコノミア 11/22日放送回・遊園地の行列、どうにかしてくれ!アトラクションを効率良く回る方法は?

TV☆Writer

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今回の『オイコノミア』は、「遊園地・テーマパークの経済学」。遊園地を題材に経済学を勉強しましょう、というのが今回の企画だ。

ゲストは、”5人の子供の父親”TIMのレッド吉田さん。子供と遊ぶにも、かなりシビアな経済状況にあるらしい。「年に1度は遊園地に行くが、結構(遊園地は)お金がかかる」

どうやったらストレスを少なくお客さんが遊べ、運営が効率よく利益を出しやすいのか・・・。

番組で最初に紹介された遊園地は、「遊休資産を有効活用」している。

夏のプール利用が全体の利益の30%を占めるが、シーズンを過ぎるとプール施設は「遊んで」しまう。
なので、

プールを釣り堀にして無駄をなくそうとして利益を上げているのだそうだ。プールのロッカー室も、時期が過ぎればフットサルコートにしている。

今回の講師・大竹文雄さんによると、このような「所有しているのに使っていない資産」つまり「遊休資産」を有効に利用しようとすることを、「範囲の経済学」というのだそうだ。
この遊園地は魚釣りを趣味にしている人たちを「釣って」成功したわけだ。

しかし・・・。広大なプールに解き放たれた魚たちは、どこから釣ってきたんだろうか。遊園地職員が釣り堀や魚の養殖技術に最初から長けているわけがないから、改めて勉強しなおしたのだろうか。

相当な学習コストもかかるだろうから、「遊休資産を有効活用」なんて簡単に言ってもね・・・。この企画がコケるリスクもあるわけだから、本当にこの事例が「遊休資産を有効活用」しているのかわかるのは、結果論だったりして。





今の遊園地は、かなり稼いでいるらしい。

この6年で、日本中の遊園地・テーマパークの売上が約1.5倍も伸びているそうだ。「少子化」が叫ばれる中、なぜこんなに伸びているのだろうか。

大竹さんによると、”SNS”の登場によって「遊園地での消費の意味が変わった」のだという。

今までは「自分が楽しんで満足感を得る」ことが遊園地での消費だったのが、

SNSによって「他人に見せることでの満足感を得る」ことに変わったのだそうだ。

この違いを、経済学では、「地位財」と「非地位財」と呼ぶそうだ。地位財は、「他人と比較することで自分にとっての価値が変わるもの」非地位財は、「他人と比較してもしなくても自分にとっての価値が変わらないもの」

SNSでの「映え」によって、消費者にとっての遊園地の価値が非地位財から地位財に変わってしまったのだ。他人への虚栄心(?)のようなものによって、競うように遊園地にお金を落としていく競争になっている。

レッド吉田:「SNSって凄いですね」
又吉:「SNSを充実させるためにみんなが動くようになったわけですね」

又吉:「今までは行きたいところとか遊びたいところに行って、そこで思い出のある写真を撮っていたりしたのが、逆なんですね。アルバムを先に買って、それを埋めたいからそれを探しにいくみたいな」
先生:「”人に見せるため”になっている、というのが今までと違うところ」

しかし、

よくこんなものを大人が食べる気になるな・・・。自分が食べておいしいかどうかより、他人へのネタになるかどうかなんだろう・・・。






みんなが嫌がるのが、遊園地でのアトラクションでの行列。

又吉さんが子供の頃には、行列に対してこんな苦い思い出があるそうだ。

家族で遊びにいこうとして、姉は遊園地、又吉はお城に行きたいと言った。
結局姉の遊園地に行くことになったが、遊園地の全部のアトラクションが行列になっていて、結局1つも見ないで入り口からそのまま出口へ出ただけになったむちゃくちゃ腹がたって、「だからお城がいいっていったのに!」と喧嘩になった。

レッド吉田さんも、子供と遊園地の行列に並ぶ時、(自分は何も面白くないけど)行列に並ばざるを得なくなってしまう。そのとき子供に「ここに並ぶということは、1〜2時間待つことになるんだよ。それでもいい?」と言うと、「いい」と言うので並んだのに、すぐ5分後に「まだぁ?」と言う。
「いやいや、1〜2時間って言ったでしょあなたは!」

みんな行列で待つのはイヤみたいだ。





大竹さんによると、「機会費用」をうまく計算することで、行列のストレスや運営の利益を解消しやすいとのことだ。

もし行列で並んでいなかったら、その時間で別のアトラクションを回れたかも知れない。機会(チャンスや時間)で失っているかも知れないコストのことだ。

機会費用は人によって違うので、このコストの高い人を優先的に値段や時間に差をつけることで、ある程度消費者と運営双方に満足感が得られるとのこと。

この番組では紹介していなかったが、セル・オートマトンとか遺伝的アルゴリズム、渋滞学などの数学的な手法で運営やユーザーが行列を克服して成功している場合もあるようだ。

あるアメリカ人がアトラクションをどれだけ回れるかで世界記録を出したり、上手くアトラクションを回るための専用サイトもあるのだとか。
ディズニーランドでもチケットの割り当て方法を細かく指定して、行列に当たらないようにしているのだとか。

高度に数学的な知識を持っている人たちが、真剣に遊園地のアトラクション回りを競っているなんて、面白いような、アホらしいような・・・。そういう手法での行列解消は経済学にならないのかな?できればこの番組でも紹介してもらいたかった。





子供の遊び場・遊園地といえど、いろいろあるんだな〜。遊園地の職員も、運営するのもいろいろと大変なのもわかったし、ユーザーの方も大変。特に、ユーザーのお父さんやお母さんが大変そうだ。混んでいる遊園地に行かない場合の機会費用も考えておきたいところ。

特に面白かったのは、SNSで見栄をはることが遊園地での消費の主流になってしまった、そう時代が変わってしまったというところ。

でも、そんな手法でずっと消費者を「釣り」続けられるとは思えない。小さい子供ほど、大人の見栄なんか気にせず自分自身で遊園地を心底楽しんでいそうだし、それなりに大人だとあまり遊園地に行こうとしないだろうな。遊園地・テーマパーク業界も今は好調かも知れないが、いつどうなるかわかったものではない、けっこう微妙な立ち位置みたいだ。

”範囲の経済学”か・・・。面白い。

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