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NHKスペシャル 1/1日放送回・NHKにしては誠実さを欠く部分があって、違和感アリ。

和文筆

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今回の放送は、まだ平成の時代は終わってはいませんが、平成を振り返る内容でした。

天皇陛下の生前退位が決定したからこそ、まだ終わっていないけれど終わることが決まっている時代を振り返られるわけですね。

番組は山一證券の廃業からスタートして、バブル崩壊、経済・金融不安、テロ・戦争の激化、日本のグローバル化、IT革命、震災などを見せてくれました。

全体的にこの並びだと、良い話題の少なかった時代?と思ってしまいます。

そんな中で懐かしいなと思えたのが、ポケットベル。

筆者が使っていたのは、数字と記号を表示させられる機種でした。番組で紹介された文字受信が可能なものも存在していましたが、個人的には数記号だけで充分“使えるもの”だったのです。

数記号だけでどうコミュニケーションを取るかというと、例えば会社の代表電話番号と内線番号との組み合わせです。

それを見れば、どこの会社(代表番号)の誰(内線番号)が連絡を欲しがっているかがわかるわけです。仕事の連絡だけならそれでOK!

たしか最初のポケベルは、ただ呼び出し音が鳴るだけのものだったかと思います。つまり、一つのポケベルに対して呼び出せることのできる存在は一つということです。

それが数記号だけながら、それを送信・表示できることになったので、複数の存在がそのポケベルに呼び出しをかけられるようになりました。

その後は携帯電話が一般に普及する時代に突入し、ポケベルは返上しましたが、ポケベルを持たされた当初は「俺もビジネスマンだな」と変な高揚感がありました。

でも休日、交代制勤務の職場だったのですが、外出時にうっかりポケベルを持参していないと、開き直れる性格ではないので冷や冷やしたものです。

ポケベル全盛期は、公衆電話も街中に当たり前のようにたくさん設置されていて、文字送信のできるポケベルに対して、鬼神のごとく公衆電話のプッシュボタンを押しまくる若い女性が多かったのをよく覚えています。

もう本当にそのボタンの連打はすごかったですよ。今でもスマホで文字を入力するのにまごまごする筆者には信じられないスピードでした。

現在はポケベルはその役目を終えて長年経過していますし、公衆電話もどこにあるのやら?という感じで少なくなりましたね。

ポケベルにとって変わったのはケータイもしくはPHS(通称ピッチ)ですが、ピッチも短命(まだ完全終了していません)でしたし、ケータイもいつしかガラパゴス化してガラケーと呼ばれるようになった後に、私たちの通信を支える主役の座をスマホに明け渡しています。

身近な通信、その面だけでも平成は激動であったと言えるでしょう。





ところで、今回の放送には違和感と言えばいいのでしょうか、他にうまく言い表せる言葉が見つからないので違和感にさせていただきますが、それが二つありました。

『稚拙なナレーション』と『第二の敗戦』です。

番組冒頭から正体を明かさない女性によるナレーションがありましたが、それがNHKらしからぬ拙さでした。

番組には女優の芦田愛菜さんとMC役の三宅アナの他に、東大教授のロバート・キャンベル氏と本職のバスガイドさんが登場していました。

キャンベルさんの流暢な日本語が、拙いナレーションをより拙く聞こえさせる結果に・・・。

そして、謎のナレーターは途中からその姿を現したのですが、『たかまつ なな』とおっしゃる会社の経営者であり、“お笑いジャーナリスト”としてテレビ等にも出ている女性です。

彼女はNHKにディレクター職で入局が内定しているそうですが、番組への出演はともかく、ナレーションのぎこちなさには他の誰かに変えられなかったのかと思う程でした。

もう一つの違和感である『第二の敗戦』とは、番組が東日本大震災を指してそう表示していたものです(三宅アナのナレーションでは「東日本大震災など」としていましたが)。

あの大災害の爪跡がまるで戦後の焼け野原のようだと、同様にその言葉を使うメディアもありますが、日本が世界のIT競争に遅れをとったことを『第二の敗戦』と呼ぶ人もいれば、バブル崩壊後すぐに『第二の敗戦』という言葉が流行したとする話も見られます。

『敗戦』と言うからには何か相対する存在があったはずですが、東日本大震災の場合は何があたるのでしょうか?地震?津波?原発?それとも災害への備え?

起こってほしくはありませんが、戦争であれば敗戦は出てくるでしょう。でも、まだ人間がやろうとすることですから、止められます。

平成には『テロとの戦い』なる言葉もありましたが、『テロ』や『テロとの戦い』だって、人の起こすものなので止められる可能性はゼロとは言い切れません。

しかし、自然災害は止めようにも止められないし、いつ起こるかの予期ができないものもあります。

それに対する備えは一定の範囲でできますが、戦うというものなのでしょうか。

災害への備えが不足していたからそれが負け。そういうことならまだわからなくもないですが、個別に見ればどうしようも無い緊急事態に巻き込まれて生命を落とした人も多くいらっしゃったはずですから、その人たちにも『あなたは敗者』と言っているように感じられます。

『敗戦』を大震災に当てはめるとすれば、現代社会で国内初の都市直下型地震となった平成7(1995)年の阪神淡路大震災も『敗戦』になりませんか?

ならば平成23(2011)年のことは『第二』にはなりません。単純に言葉のインパクトさだけに注目してそれを使用した。そういう安易な発想の“言葉遊び”に思えます。

目新しさで実力の伴わない人員配置やインパクト狙いのタイトル付けに力を入れず、NHKスペシャルにはもっと誠実な番組作りに励んでいただきたいなと願います。

今でも役割を果たしているポケベル(・∀・)

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