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浦沢直樹の漫勉 3/9日放送回・浦沢直樹も本格的にホラーマンガに挑戦するのか?!

TV☆Writer

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『漫勉』の今回は、 伊藤潤二さんというホラー漫画家との対談。
伊藤さんが猫好きということで、猫カフェでの対談となった。

浦沢直樹さんもホラー漫画に対しては興味深々の様子で、「ホラーが最もエンターテイメント性が高い」とか、「ホラーを描くのが夢だった。どうやったら書けるのか勉強したい」と言っているほどだ。

伊藤潤二さんについても「新感覚派のホラー漫画家」と注目していたそうで、今回の対談もかなり勉強になった様子。

浦沢さんいわく、「いけるかも知れないよ、僕。ホラー漫画」と言っているから、何かを掴んだみたいだ。ただ、浦沢直樹さんの作風はコミカルだから、本当に怖いホラーが書けるのかどうかは疑わしいな、とファンの一人としては思ってしまうが・・・。

とにかく、浦沢さんからすると伊藤さんとの対談は成果のあるものになったようだ。

伊藤潤二さんは、特に楳図かずおに影響を受けた漫画家さんのようだ。これまでの日本のホラー漫画の伝統を受け継ぎながら、自分らしさを加味してホラーを描くという立ち位置。

その伊藤さんの製作過程を見ていて面白いと思ったのは、意外と行きあたりばったりでマンガを描いているところ。

まず奇抜なアイデアがある状態だけで書き始める。下画像の左側の『ご先祖様』という作品では、おじいさんの頭の後ろに先祖の頭が連なっている。

このアイデアはトーテムポールから取ったのだそうだ。その奇想天外なアイデアが最初にあって、描きながら理屈を後からくっつけて描いているようだ。

そして結果的にこんなにおかしな歩き方をすることになってしまう。

読み方によっては、ホラー漫画というよりお笑い漫画としても読めてしまう。個人的には、伊藤さんに限らず他のホラー漫画家でも、ツッコミを入れながら読むとお笑い漫画になることが多いような気がする・・・。

私のホラー漫画の楽しみ方は外道なのかも知れない。あまり漫画を読んで怖いと思ったことがない。

浦沢さんによると、伊藤さんはとても「ペンスピードが遅い」そうで、これまでの番組の漫画家の中でも”最遅”だそうだ。

伊藤さんがなぜそんなに遅いのかと言うと、あまりにも描写が細かいから。なぜそこまで細かいのかというと、突拍子もないアイデアを説得力のあるホラーにするために、描写でカバーしようとするから。

浦沢さんは、ホラーが描けるかどうかはペンスピードの遅さに秘密があると考えているようだ。

伊藤さんは細かい絵や繊細でグロテスクな絵を描く人だし、猟奇的なストーリーの漫画だったりするから、完璧に計画的に漫画を描いているのかと思っていた。

ところが無鉄砲で見切り発車で漫画を描いていたというのは、意外で興味深い。

伊藤さんは見た目も素振りもごく普通の男性で、楳図かずおさんのようなエキセントリックな人でもない。こんなに両極端な人柄なのに、同じような緻密な描写のホラーを描いているというのも面白いところだ。



この番組での対談を見ていて、余計なことでハラハラドキドキしてしまった。
原因は、浦沢さんの伊藤さんに対する口調だ。

伊藤さんのペンスピードを「遅すぎだ」「最遅だ」と言ったり、奇想天外なアイデアを漫画にするところや「描いている時に自分の指が邪魔だと感じたら、切っちゃえ」と伊藤さんが発想するところを、「子供の発想だ」と浦沢さんが言う。

伊藤さんが温厚で大人だからいいものの、怒って途中で帰ってしまうのではないかと心配になってしまった。

もともと浦沢さんの漫画自体が子供の発想をしているから、自分も含めてという意味で言っているのだろうが、何のフォローもなく「子供だ」なんて作家先生に言っているのを見ると、見ているこちらもハラハラしてしまう。

浦沢さんはいつもタメ口だし、少し人を見下す(ように受け取られそうな)ところもあるから、この番組を見ているとついついその点が気になってしまう。今週に限らず、毎週のことだ。

それが悪いと言うつもりはないが、視聴者として欲を言わせてもらうなら、もう少し安心して番組を見させてほしいな、と思う。



伊藤さんがこの番組の収録当時に描いていた漫画は『恐怖の重層』。

20歳の女性のカラダが重年輪のように重なっていて、それを母親が剥がしていく。

そして、全てを剥がしたクライマックスの絵。

凄い絵を描くな、と関心する。

奇抜なアイデアを考えることは、それほど難しくないと思うし、確かに子供っぽいとも思う。だけどそれを漫画として完成させるところが凄い。

その作業を楽しんで続けていけてるのが伊藤さんの優れた才能なんだろうな、と思う。



私個人は、ホラー漫画を読んで怖くなったことは一度もない。
ホラー漫画は大抵の場合飛躍したストーリーが多いし、ついついツッコミを入れたりして笑ってしまったりする。ホラーとうたいつつも、SFやファンタジーなんじゃないかと思う作品も多い。

私の場合は、ホラー漫画を漫画としては面白いとは思うものの、ホラーとして読んではいないのだと思う。もしかしたらそういう人も多いのではないだろうか。子供の時に読んだら怖いと思ったのかも知れないが、大人になってホラー漫画で怖いと感じることって、私の感覚からすると考えにくい。

そんな私のような人たちのためにも、ぜひ本当に怖いホラー漫画をいつか読ませてほしい。伊藤潤二さんにも浦沢直樹さんにも、そしてこの番組を見て勉強している若手の漫画家志望の人たちにも、期待しています。

よん&むーはぜひ読んでみたいw

伊藤さんの公式ツイッターはこちらから♪

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